多くの自治体が熱心に地域活性化の取り組みを実施しています。自分の地域でも行われており、それを不思議に感じている人もいるでしょう。過疎化が進んでいるならまだしも、人口が多いなら不要だと感じるかもしれません。しかし、単純な人口の数値だけでは、地域活性化の必要性を判断するのは困難です。
ポイントはどれだけ流動性があるのか調べることです。流動性がほとんどないなら、いずれ過疎化するリスクは十分にあります。現在の住民たちの高齢化によって廃れていく未来しかありません。ほどよく入れ替えが行っているなら、年齢層が極端に上がることはありません。
ただし、少子化の波は訪れているので、次第に上がっていくことになるでしょう。それを抑えたいなら、若者世代の定着を目指さなければなりません。これが地域活性化における重大なテーマであり、すでに大半の自治体はそこにフォーカスしています。年配者に受けが良い特産品の開発は控え、もっと若い世代の興味を引けるものを模索します。
これに成功して収益が安定し始めている地域も珍しくありません。よって、地域活性化の担当者には若いセンスも必要になります。その組織が年配者で構成されているなら、外部から人材を招くことも視野に入れたほうが良いでしょう。排他的なスタンスで取り組んでいると、いつまで経っても地域に明るい変化は訪れないからです。
目先の利益にこだわらず、10年先の展開まで踏まえたビジョンを持って臨みましょう。